Cisco Packet Tracer でPVST/Rapid-PVST 簡単検証
Cisco Packet TracerでL2のSTP(スパンニングツリープトロコル)の検証を行ってみたいと思います。検証といってもほとんどコマンド打ちません。デフォルトですでにPVSTが有効になっていますので、適当にデバイスをおいて、ケーブルで結線して、実機さながらに「黄緑ランプ」「オレンジランプ」が点灯するのを確認です。
個人的には「黄緑ランプ」「オレンジランプ」が点灯する部分がすごく実機感がありますね。STPが実際にどの程度使われているかはわかりませんが、STPでは「オレンジランプ」がずっと点灯しているわけで個人的にはちょっと気持ちわるいですね(過去に何度も「オレンジランプ」で大分メンタルやられてますので。。)。
1.STP構成前
STP構成前の図です。Catalyst2960を4つおいてます。すべてのポートは「黄緑ランプ」が点灯して有効になってます。CLIからの設定も何もなしです。PC間のPINGもOKです。
2.Switch1とSwitch3を結線してループさせる
次にSwitch1とSwitch3をループさせてみます。Catalyst2960はすでにSTPが有効になってますので、何の設定もしてません。結線すると「オレンジランプ」が点灯してSTP判定中になってそうなのがわかります。
3.STP収束したみたい
30秒くらい経ちますとSTPが収束してこの図ですとSwitch2とSwtch3のポート一つ(Siwtch3側ポート)がブロックポートになってオレンジのままになります。
4.ブロックポート変えてみる。
上記の結線はすべて1Gインターフェースで結線してます。例えばSwitch1とSwitch3の間を100Mインターフェースに結線し直してみます。
しばらくすると以上のように今度はSwitch1とSwitch3間のポートが「オレンジランプ」になりブロックポートになったことがわかりますね。
5.CLIでコマンド簡単確認
Switch3にCLIでログインしてどんなプロトコルなのかちょっとだけ確認してみます。
# show spanning-tree
です。「Spanning tree enabled protocol ieee」となってますが、ieee ですと「RSTP」が使われているとのことです。
試しにSwitch3だけ別のSTPモードにしてみます。別モードといってもrapid-psvtしか選択肢はこの場合ありませんが。
(config)#spanning-tree mode rapid-pvst
を入力してみます。そうすると「Spanning tree enabled protocol rstp」と「ieee」が「rstp」に変わったのがわかります。「rstp」になっても特に動作、収束速度に違いは見られませんね。全スイッチ変えないと違い出てこないのでしょうか。どこか違っているとは思いますが。。
STPのモードは上位機種などですと「MST」というものもありますが、こちらPacketTracerのCalatyst2960ですと「pvst」と「rapid-pvst」だけが使えそうですね。
6.まとめ
やっぱり個人的には「オレンジランプ」が常時点灯、点滅していると落ち着きませんね。。高度な運用をされている現場などでは普通なのでしょうか。